今年度の特別講演は、「急性期病院における認知症ケア」と題し、足利赤十字病院で認知症看護認定看護師として活躍されている小池美佳先生をお迎えし、ご講義いただきました。
小池先生は、臨床における豊かな経験と、認知症看護認定看護師としての専門的な知識を基に、「認知症の基礎的知識」・「認知症ケアの基本」についてお話くださいました。学生にとってはなかなか想像しにくい「認知症高齢者の体験している世界」について、具体的なエピソードを交えながらわかりやすく説明してくださいました。
超高齢化社会の中、看護の場において認知症の患者様とかかわる事が、今後より一層増える事は確実です。
3年生は、実習で経験した認知症患者様とのかかわりを振り返りながら、「今日の学びを忘れずに、認知症高齢者とのかかわりの中から、「その人らしさ」を見つけ、その人の人生がいきいきとしたものになるような看護のできる看護師になりたいと思います。」と感想を述べました。この春から実際に看護師として活躍する上での大切な学びを得たようです。
また、２年生は、今まさに認知症の患者様とのかかわりに悩み・戸惑いながらも実習を経験している最中です。本日の講演での学びを、「今後出会う患者様とのかかわりに活かしていきます。」と感想を述べていました。
学生からの学び・感想を受け、小池先生からは、「認知症の人に限らず、一人ひとりの尊厳を尊重できる看護師になってください。患者さんのこれまでの人生・歴史を考えて接することを大切にし、その人の事を「わかりたい」とあきらめず努力できる看護師になってください。」とメッセージをいただきました。 |
